Okuizumo tatara project

奥出雲と鉄 たたらと刀

 

日本古来のたたら製鉄法でのみ得ることのできる至極の鋼、玉鋼。日本の美と精神の象徴である日本刀は玉鋼でしか作り出すことができません。島根県奥出雲町は日本で唯一、日本美術刀剣保存協会の運営するたたらが操業を続ける町です。「出雲国風土記」(733 年)には、奥出雲町の郷で鉄が作られ、その品質が優れていることが記されています。記紀神話にはスサノオ降臨の地として記述され、ヤマタノオロチ退治と天叢雲剣の出顕という鉄の神話の舞台にもなりました。そんな奥出雲の町で、日本を代表する刀匠と共に、たたら製鉄に息づく神話の世界観や自然への畏敬を世界に発信する刃物をデザインしました。

 

KASANE (共同制作 : 田中貞徳 刀匠)

奥出雲を流れる斐伊川の支流、大馬木川の名勝「鬼の舌震」
谷底には様々な伝説とともに、幾重にも折り重なる巨岩が広がる。
研ぎ出された刃と力強く折り曲げられた持ち手が、神話が根付く奥出雲の大地を表現している。

 

 

2017年

design 鈴木 僚

photo 佐藤 大輔 鈴木 僚

client 島根県奥出雲町

Direction 株式会社ユニバーサルデザイン総合研究所 株式会社ワコールアートセンター

Exhibition 奥出雲町たたら製鉄・玉鋼デザイン事業「奥出雲と鉄 たたらと刀」