Wheelchair for art viewing

 

Print

 

Print

 

Print

 

美術館のための電動車椅子

高齢期における美術鑑賞は心を豊かにし、生活の質を高める。しかし美術館では長時間の歩行や立ち姿勢での鑑賞を強いられるため、高齢者が快適に利用できない現状がある。また導入されている車椅子は座面高が430mmと低いため、作品を見上げてしまう、家族や同伴者との見え方に差が生じる等様々な問題が発生している。これでは鑑賞や周囲とのコミュニケーションが考慮されているとは言えない。そこで利用者の安全性や周囲との関係、作品展示基準等から座面高を600mmに設定した美術館で使用する車椅子を提案する。利用者が恐怖感を抱くことなく最適な鑑賞体験を得られるよう検証を重ね、車椅子に対するネガティブなイメージを払拭するデザインを目指した。今後、新しいパーソナルモビリティーの原形として駅や空港、病院、ショッピングセンターなど様々なシーンへ形を変えて活用の場が広がることを期待する。

ご協力:金沢21世紀美術館様、天童市美術館様、特別養護老人ホーム万陽苑様、金沢福祉用具情報プラザ様、石川バリアフリーツアーセンター様、ナカムラ室内装備様

DSC_0648-2

鑑賞に最適な高さ

展示計画の目安 : 絵画の中心高1500㎜を基準に最適な座面高を検証。 ユーザーが恐怖感を感じない高さにも配慮し座面高600㎜を設定。

DSC_0873-2

斜め姿勢をサポート

ラウンドバック形状の背面が狭く混雑した展示空間での横見鑑賞をサポート。背面は350㎜と開放的な高さに設定。

DSC_0983-2

長時間でも快適

約50㎜のクッション座面を採用し長時間の鑑賞でも疲労を軽減。

DSC_0102-2

安心のステップ

ユニバーサル建築基準:階段の高さ150㎜を参考に地面から170㎜の位置に座面へアクセスするためのステップを配置。着座時は足置きとして使用される。

DSC_0712-2

乗り降りの支点

高さ800㎜・座面から70㎜前方に位置する持ち手部分は乗り降りの支点となるアームレストと一体の造形。スマートな佇まいを実現。

DSC_0057-2

明快な操作

本体と一体で造形されたジョイスティックレバーを採用(仕様想定)。 70㎜の高さを確保しつつサイドから握りやすい形状。方向を示すことにより、操作性を高める。

DSC_0294-2

知らせる電源ボタン

電源ボタンはLEDによって発光する。バッテリー残量を示す機能を併せ持ち、残量が少なくなると赤色発光する。また、操作部分は利き手に合わせて左右のモジュールの取り替えが可能。

DSC_0702-2

新しい駆動形態

後輪には6inのインホイールモーターを採用(仕様想定)。前輪にはフリーキャスターを採用しバリアフリー計画が行き届いた美術館ならではのコンパクトさを実現。

DSC_0829-2

使いやすさへ配慮したバッテリー

座面下には充電式のバッテリーを配置。後輪部からのコード充電/取り替え充電の両方が可能(仕様想定)。

 

 

 

DSC_0365

 

DSC_0251 2

 

DSC_0295

 

DSC_0263 2

 

DSC_0332

 

JID AWARD 2016  NEXTAGE 部門賞

 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です